今回は、元警視庁警察官として42年にわたり職務を全うし、現在は歌手として新たな挑戦を続ける稲田修二さんに密着しました。
23歳で経験した忘れられない現場。退職後に始まった第二の人生。
そして、20年間温め続けた楽曲への想い。
「高齢者の方が一人でも元気になってくれたら幸せ」そう語る稲田さんの、人生と歌への想いを伺いました。
MUSICBOOSTはこんな方におすすめです。
・年齢を理由に夢をあきらめたくない
・昔から歌うことが好き
・退職後に新しい挑戦を始めたい
・自分の人生を歌に残したい
・オリジナル楽曲を形にしたい
・同世代に元気を届けたい
稲田修二です。
77歳で、元警視庁警察官です。
高校卒業後に警察学校へ入り、そこから警察官としての人生が始まりました。
警察学校の期間も含めると、約42年にわたって警察の仕事をしていました。
一番印象に残っているのは、23歳の時に出動した、あさま山荘事件です。
その後も多くの部署を経験しましたが、やはりあの現場のことは忘れられません。
本当に怖かったです。
最前線にいましたので「撃たれなくてよかった」という思いが今でもあります。
非常に緊迫した現場でした。
ライフルの音が近くで聞こえて、身の危険を感じるような状況でした。
当時、現場を指揮していた警部が近くで撃たれる場面もありました。
若い自分にとって、あれほど衝撃的な出来事はありませんでした。
私は長男ではなかったので、家を継ぐ立場ではありませんでした。
家族からも「警察官になってくれないか」という話がありました。
子ども心に、自分は警察官になるのかなと思うようになりました。
そこから警察学校へ入り、警察官としての道を歩み始めました。
とても大変でした。
規律が厳しく、一糸乱れぬ行動が求められる世界でした。
上司の指示には必ず従う。
そういった警察官としての基本を、徹底的に叩き込まれました。
入った時は55名ほどいましたが、卒業する時には33名ほどになっていました。
それくらい厳しい環境でした。
平成20年、西暦でいうと2008年に定年退職しました。
警察官として長く勤めましたが、退職した時は「やれやれ」という気持ちでした。
やり切ったというよりも、ようやく次に進めるという感覚でした。
いくつかの企業で、顧問やお客様相談のような仕事をしていました。
警察での経験を活かして、クレーム対応やトラブル対応に関わることもありました。
特に反社会的勢力への対応などは、企業にとって不安が大きい部分です。
そういった場面で、少しでも安心してもらえるように動いていました。
はい。
あるご縁で、エンターテインメント関係の会社に入ることになりました。
最初は「自分にできるのかな」とも思いました。
でも、実際に入ってみると、とても楽しかったです。
管理部門で働いていましたが、本当に楽しい3年間でした。
はい。
エンタメ会社にいた時に、歌舞伎町で映画を撮る話がありました。
当時、歌舞伎町でのロケは難しいと言われていました。
ただ、私は警察時代のつながりもあり、関係各所に相談をしました。
その結果、撮影が実現したこともあります。
警察官時代の経験が、思わぬ形で役に立った出来事でした。
そうですね。
警察官としての40年以上も大切な人生です。
でも、退職してから今までの方が、好きなことをやれている感覚があります。
人の情けに支えられながら、ここまで生きてこられました。
そのことには、本当に感謝しています。
はい。
退職した時に「やっと歌が歌える」と思いました。
そこからほぼ毎日のように、カラオケに通うようになりました。
練馬区には、60歳以上の区民が利用できる施設がありました。
そこで登録をすると、無料でカラオケができることを知ったんです。
土日を除いて、毎日3時間くらい通っていました。
そうですね。
2年、3年と通い続けました。
ただ楽しく歌うだけではなく、少しでも上手くなりたいという気持ちがありました。
それだけ、自分の中で歌への想いが強かったんだと思います。
スマートフォンで検索していた時に、MUSIC BOOSTを見つけました。
「年齢・性別を問わず審査を受けられる」という内容を見て、これだと思いました。
本当に「天の助けだ」と感じました。
すぐに電話をして、応募したいと伝えました。
ものすごく緊張しました。
名前や年齢などを伝えて、実際に審査を受けに行きました。
審査曲をアカペラで歌ったのですが、人生で一番緊張したと言っても過言ではありません。
警察官としていろいろな現場を経験しましたが、それでも歌の審査は別の緊張がありました。
ボイストレーニングを受けたことが、とても印象に残っています。
特に覚えているのは「母音で歌うと、歌が生きてくる」と教えていただいたことです。
それまで、母音を意識して歌うということを知りませんでした。
そこから練習を重ねていきました。
本当に嬉しかったです。
「楽曲ができました」と連絡をもらった時は、胸がいっぱいになりました。
自分の歌が形になる。
それは、長く歌に憧れてきた自分にとって大きな出来事でした。
今回、オリジナル楽曲を制作し、レコーディングにも挑戦しました。
その中には、20年ほど前から温めていた楽曲もあります。
当時、現役の警察官だったこともあり、歌うことはできませんでした。
でも、ずっと心の中に残っていました。
MUSIC BOOSTに参加したことで、その曲をようやく形にすることができました。
とても大きかったです。
今振り返ると、一番やりたかったことに最後に挑戦できた。
そんな感覚があります。
掴んだかどうかは分かりません。
でも、挑戦できたこと自体が自分にとって大きな意味を持っています。
はい。
YouTubeやTikTokでも配信しています。
自分の歌を、多くの方に聴いていただける形にできたことは、本当にありがたいです。
昔なら考えられなかったことです。
この年齢になって、自分の歌を世の中に出せるとは思っていませんでした。
もう77歳ですので、大きな名声を目指しているわけではありません。
もちろん、曲が多くの方に届けば嬉しいです。
でも、私が一番願っているのは、高齢者の方々が一人でも元気になってくれることです。
同世代の人が歌っている。
それを見て「自分もまだ何かできるかもしれない」と思ってくれる人がいたら幸せです。
そうです。
爆発的にヒットして、スターになりたいというよりも、同世代の方々と一緒に歌えたらいい。
それが今の自分にとって、一番幸せな形だと思っています。
歌を通じて、少しでも元気を届けられたら嬉しいです。
人生の最後に、やっと向き合えた夢だと思います。
警察官としての人生があり、退職後の仕事があり、その先に歌がありました。
遠回りだったかもしれません。
でも、そのすべてがあったからこそ今の歌があるのだと思います。
年齢を理由にあきらめる必要はないと思います。
私自身、60歳を過ぎてから、本格的に歌に向き合いました。
77歳になっても、こうして新しい挑戦ができています。
大切なのは、やってみたいと思った時に動くことです。
上手いかどうかよりも、まずは一歩踏み出すこと。
その一歩が人生をもう一度楽しくしてくれると思います。
ミュージックブーストでは、未経験からプロを目指す方が数多く学んでいます。現場で活躍する講師陣による実践的な授業、デビューをサポートする環境、そして同じ夢を追う仲間との出会い。ここでの一歩が、あなたの新しいステージのはじまりです。